STAXイヤースピーカー用真空管ドライバ(4)
さて、気になる自作STAXドライバー+SR-003のレビュー
私(の心の叫び)「低音すっごー!!!!」
もう。すごいです。これまでN氏に借りていたSRM-252Aではあり得ない程の増感された低音の量
もう。こうなったら目の前で19AQ5単管ヘッドフォンアンプ限定版を改造しているN氏にSR-202を借りてみるしかありません。
私「すみません。動作確認したいのででっかいヘッドフォン貸してください。」
N氏「いいですよ。はい。」
N氏は優しいです。N氏も半田付けに夢中だったのにわざわざ取りに行ってくれてました。
私(こんどは叫んだ)「うわーっすっごーい!!!!」(すんごい音圧感です。)
私「出ましたよ。音。音聴いてみてください。」(ついついにやけてしまいながら。)
とSR-202を手渡しました。
N氏「いいですね。でもなんか金属臭い音がするなぁ」
慌てて新品のロシア管12AX7と12AU7を探しまくって交換。
N氏「をーすごいですね。私のヘッドホンがこんなにいい音でなるなんて知らなかった。」
N氏「私のドライバー(SRM-252A)はもう解像感感以外勝てないなぁ。」
確かにN氏言う通り解像感は少し劣る気もしますが、N氏のSR-202はぶっとい低域とともに、中域、高域まで鳴っています。
私のSR-003ですが…だめです。SR-202の凄い音圧感の上に抜けのいい中高域を聴いた後では私のSR-003はなんか物足りない気がしてきました。元々SR-003は高域が苦手のようですが、このドライバーの場合、低域が強調されすぎてて高域が埋もれています。
このぶっとい低音はやはり勢い余って0.047uFを使うべき所に全て0.1uFを使ってしまったのが原因なのでしょうか?でもSR-202だと低域がズンズンと強調されすぎているものの中高域もきちんと鳴っています。っていうか凄くいいですね。SR-303やSR-404だともっといいのかもしれません。
SR-003ですが、正常な装着には私の場合少々コツが必要です。一度耳の一番奥まで押し込むと響きません。
装着の時には耳奥の少し手前でとめておきます。このとき『バリバリ』という音の後、低音が反響するのが正解のようです。でも、このアンプにつなげるとその時の音にハム音が少しの間だけまざります。本来は STAX PROバイアスもやはりきちんと平滑しないといけないようです。
仕方がないので平滑回路の降圧したところに4.7MΩの抵抗を接続してSTAX PROバイアスを取る位置を変更したところ、
SR-003の装着時のハム音はなくなりましたが、電圧が低くなったせいか音量がかなり小さく、迫力のない音(メリハリの無い音)になったような気がしましました。
SR-202ではこうした音は出ないのですがSR-003では装着時(や、アゴを動かした時)に聞こえるハム音には妥協してSTAX PROバイアスは一番電圧の高い所からとることにしました。
しかし、今度はボリュームとともに大きくなるハム音が気になり始めました。orz
もっとも通常使用する範囲のボリュームではあまりハム音は聞こえないのですが気になり出したらダメです。
先日は『なんか先に完成されて悔しいな。19AQ5ヘッドフォンアンプの電圧上げるとハム音がするんですよ。』
と言って19AQ5限定ヘッドフォンアンプの改造をがんばっていたN氏でしたが、ゴールデンウィークが開けると。
N氏「いやー300Vのときのハム音とるの。本当に苦労しましたよ。ほら。聴いてみてください。」
と、N氏のヘッドフォンを差し出されました。
私「うっ…いい音ですね…」(本当に迫力のあるいい音です。)
だめです。今度は300VのN氏に先を越されました。
N氏の限定版19AQ5ヘッドフォンアンプ(特改)はものすごい迫力ある音が鳴っているのにハム音がしません。orz
今日になって、ふとボリュームケースをアースしていたのを思い出したので取ってみました。
あ、あれ?ボリューム最大でのハムノイズが消えたようです。
SR-202では迫力の低域が鳴るもの、まだSR-003ではまだ装着時のハム音がしますが現在の回路図はこうなりました。今のままだと低域が鳴りすぎるため、今後はコンデンサーの値を0.047uFに戻していった方がいいかもしれませんね。
※1 すみません。入力段の抵抗R15とR16は250K2連の可変抵抗です。
※2 電源回路には抵抗とヒューズが必須です。
※3 22uFの電解コンデンサの代替に耐圧450Vの47uFを2個直列にしています。
※4 47uFの電解コンデンサの代替に耐圧420Vの100uFを2個直列にしています。
ちなみに12AU7側のB電圧ですが、シミュレーター上で500V、テスターによる実測で487Vでした。
まだ抵抗のワット数を間違えて小さい抵抗を使っている所12AU7のプレート側の抵抗があります。
これは物騒なので急いで2W以上に変更したいと思います。
装着時のハムノイズの問題もあるのですが、いずれにしても今のままだと他の機器と接続するときにグランド(アース)の心配をしないといけません。
『電源トランスレスは怖いです。面倒くさいです。お勧めしません。っていうかやめときましょう。』




13日(日)に試聴をさせていただきまして、ありがとうございました。
試聴して「素晴らしい」の言葉しか浮かびませんでした。ぜひぜひトランスを入れて最強のドライバにされてください。
いやぁ~、久しぶりに良い音を聴かせていただきました。
投稿: kleiber | 2007年5月14日 (月) 23時29分
お褒め頂きありがとうございます。
回路自体は30年以上前から公開されているようなので、STAXのヘッドフォン(SR-202)の底力に驚かされたというのが正しいところかもしれません。本当は自分のSR-003用に調整したい所ですが…。
トランス。そうですね、トランスなんとかしましょう。
ただ13日に折角のアドバイスを頂ながらも、未だ未完成のヘッドフォンアンプの修正が先かもしれません。
未熟者でお世話になりっぱなしですが、今後ともよろしくお願いします。
投稿: アナログ素人 | 2007年5月15日 (火) 09時37分
Proバイアスは500Vは必要だとStaxの鈴木さんに言われたことがあります。SR-003はハムが乗りやすい。純正のドライバでもSR-404は大丈夫なのにSR-003だと乗ることがあります。しかし、このハムはバイアスの電圧とは無関係だと思います。ACの差込を逆にしたらハムは止まりましたから。プロバイアスでは比較したことがありませんが、ノーマルバイアスの電圧を比較したことがあります。200Vは必要とされているノーマルバイアスも純正品は230Vなので少しずつ上げてみたところ250Vぐらいからキンキンした音になり結局230Vとしたことがあります。500V以下だと少し元気のない音のような気がします。
投稿: りっちゃん | 2007年6月20日 (水) 09時31分
りっちゃん様コメントありがとうございます。
ご指摘頂いているハム音についてですが、私の方でも入力機器(DAC63S-miniに使用している電源トランス)のコンセントの向きによってある程度おさえる事が出来ています。こちらのハム音は確かにSR-003の場合特に聞こえやすいようです。
こちらの音とは別にSR-003の装着時やアゴを動かしたときにハム音が聞こえています。これはカナル型+コンデンサ型特有のハム音だと思うのですが間違いでしょうか。
現在交流100Vを4倍圧整流しています。余裕がなくて実験出来ていないのですが、PROバイアスのみを交流200Vから2倍圧整流、あるいは交流400Vを整流できれば、何が原因の音なのかある程度判断出来るかと思います。
Proバイアスについて500V以上必須との情報ありがとうございました。
投稿: アナログ素人 | 2007年6月20日 (水) 12時51分